SEOの順位を測定するには、Google Search Consoleで実際の検索表示に基づく平均掲載順位を確認し、必要に応じて順位チェックツールで指定キーワードの変化を記録します。大切なのは、検索する国・端末・期間・対象ページをそろえ、順位とクリック数を一緒に見ることです。
「自分で検索した順位と数字が違う」「無料で測れるのか」「順位は上がったのにアクセスが減った」。こうした疑問は、測定方法と指標の意味を分けると整理できます。この記事では、SEO順位の調べ方から、計測条件、分析、改善につなげる手順までを解説します。
- 無料で始めるなら、Google Search Consoleの検索パフォーマンスを確認します。
- Search Consoleの平均掲載順位と、専用ツールが取得する順位は、同じ条件の数値ではありません。
- 順位・表示回数・クリック数・CTRを組み合わせ、問い合わせなどの成果まで確認します。
- 2026年に追加された生成AIパフォーマンスレポートは、通常の順位とは分けて読みます。
情報確認日:2026年10月29日。Googleおよび各サービスの公式資料に基づいて構成しています。画面や提供条件は変更される場合があります。数値例は架空であり、UNISON MISSIONや顧客サイトの実績ではありません。
SEO順位を測定する3つの方法
SEO順位とは、特定の検索に対して自分のページがどの位置に掲載されるかを示すものです。ただし、すべての利用者に共通する固定順位が一つあるわけではありません。測定の目的に合わせて、次の方法を使い分けます。
| 方法 | 向いている確認 | 注意点 |
|---|---|---|
| Google Search Console | 自サイトが実際に表示されたクエリ・ページの傾向 | 平均値。競合サイトの管理データは見られない |
| 順位チェックツール | 登録したキーワードや競合の継続観測 | 取得時点・地域・端末・計測範囲などに依存する |
| ブラウザーで手動検索 | 検索結果の構成、タイトル、競合ページの確認 | 自分の環境での一時的な結果。継続記録には手間がかかる |
スマートフォンでは表を横にスクロールできます。
Search ConsoleはGoogleが提供する無料のサービスです。検索結果から自サイトへの表示・クリックを把握する出発点になります。参考:Google Search Consoleの概要。
手動検索は、広告、地図、動画、AIによる概要などがどのように並ぶかを見るために役立ちます。一方、検索結果は場所・時間・端末・履歴などで変わります。シークレットモードでも地域や端末の違いは残るため、「全員にとっての正確な順位」とは扱わないようにしましょう。出典:検索パフォーマンスの基本設定。
測定前にそろえる条件

数字を比較する前に、「何を、どの条件で測ったか」を記録します。最低限、次の項目を決めておくと、担当者やツールが変わっても結果を追いやすくなります。
- 検索キーワード:「SEO 順位測定」と「SEO 順位測定 無料」は別の検索として管理します。
- 対象URL:サイト全体か、記事一つか、
/column/配下かを区別します。 - 検索エンジン・検索タイプ:Googleのウェブ検索と画像検索などを分けます。
- 国・地域・端末:日本のモバイルと、海外のパソコンを混ぜずに比較します。都市単位の設定可否はツールによります。
- 期間・取得日時:平均値の対象期間と、専用ツールの取得日時を残します。
- 数え方・計測範囲:通常検索、地図枠、AIでの表示などの対象と、何位まで取得するかを確認します。
Search Consoleは国やデバイスなどで絞り込みできます。ツール側でも同じ条件を設定できるとは限らないので、比較表には測定元も残しましょう。フィルタの出典:高度なフィルタリングと比較。
Search Consoleで順位を調べる手順
以下は、自サイトの閲覧権限があるSearch Consoleで行う基本の流れです。未設定の場合は、サイトを登録し、所有権の確認または管理者からの権限付与を済ませます。WordPressへ記事を投稿することと、Search Consoleを利用できることは別です。
1.対象サイトと検索パフォーマンスを開く
Search Consoleで対象のプロパティを選び、検索結果のパフォーマンスレポートを開きます。ドメイン全体と特定のURL配下では、含まれるページが異なります。複数サイトを運用している場合は、対象の取り違えにも注意します。
2.期間・国・デバイスを設定する
まずは、たとえば直近28日間を前の28日間と比較する設定にします。これは本記事が提案する確認の起点で、すべてのサイトに最適な期間という意味ではありません。検索回数が少ないページは長めに、季節性があるテーマは前年の同時期も確認します。
通常のテキスト検索を確認するなら、その検索タイプを選びます。必要に応じて国を日本、デバイスをモバイルなどに絞ります。比較するときは、同じ条件を維持してください。
3.平均掲載順位などの指標を表示する
グラフ上部で、平均掲載順位、クリック数、表示回数、平均CTRを表示します。数値が小さいほど上位を表す「順位」と、数値が多いほど増加を表す「クリック数」を読み違えないようにします。
4.クエリを選び、どのページが表示されているか調べる
クエリの一覧から調べたい検索語を選び、ページの一覧へ切り替えます。想定していた記事ではなく、別の記事やトップページが表示されていることもあります。順位の数字だけでなく、実際に表示されるURLまで確認しましょう。
先にページを絞り込んでからクエリを確認する方法もあります。記事一つを調べるならURLの完全一致、コラム全体なら対象のパスを含む条件など、分析の範囲に合うフィルタを使います。手順の参考:一般的なタスクとユースケース。
5.比較結果と変更内容を保存する
同じ期間条件で前後の違いを確認し、必要なデータをエクスポートします。ファイル名や管理表に、対象URL、クエリ、国、端末、期間を残します。本文やタイトルを変更した場合は、変更日と変更内容も別の列へ記録します。
最新データには暫定値が含まれる場合があります。レポートの更新状況と点線表示などを確認し、同じ集計状態の期間で比較します。画面で「-」の項目がエクスポートでは「0」になる場合もあるため、順位の0を「0位」と解釈しないでください。出典:データの集計・更新・エクスポート。
順位チェックツールの使い方と選び方
狙ったキーワードを定点観測したい場合や、競合の掲載状況も確認したい場合は、順位チェックツールを併用します。たとえばラッコキーワードは、URLとキーワードを指定した順位確認を案内しています。参考:ラッコキーワードの検索順位チェック。
基本は、対象ドメインまたはURL、キーワード、対応する地域・端末などを設定して計測し、取得結果と実際に表示されたURLを確認する流れです。定期実行や競合比較が必要なら、その機能を備えるサービスを選びます。
確認するのは「料金」だけではない
- 現在の対応検索エンジンと、パソコン・モバイルの計測可否
- 国や都市など、地域指定の細かさ
- 取得できる順位の上限、更新頻度、履歴の保存期間
- キーワード数・サイト数・端末数による利用枠の数え方
- 競合URL、検索結果の保存、CSV出力、通知の対応
- 取得失敗や計測範囲外の表示方法、仕様変更の案内
検索エンジン側の変更により、計測範囲や取得状況が変わる場合があります。Gyro-nの公式ページにも、順位計測の復旧や上限に関する案内が掲載されています。古い比較記事の数値だけで契約せず、現在の仕様を確認しましょう。参考:Gyro-nの順位計測に関する案内。
「圏外」は、そのツールが取得する範囲で見つからなかったという結果です。Googleに未登録、世界中で表示されない、という意味とは限りません。取得エラーとも区別し、URLのインデックス状況はSearch Consoleで別に確認します。
平均掲載順位を正しく読む
Search Consoleの平均掲載順位は、対象の表示について、サイトまたはページの最上位の掲載位置を平均した値です。決めた時刻に一度だけ検索した結果とは異なります。定義の出典:表示回数、掲載順位、クリック数とは。
平均10位は「いつ検索しても10位」ではない
仕組みを簡略化した架空の例として、同じ条件の表示が2回あり、それぞれ5位と15位なら平均は10位です。実際には国、端末、検索語などの構成も影響します。全体の平均だけを見ると、重要な検索語の下落が埋もれることがあります。
逆に、これまで表示されなかった幅広い検索語で表示され始め、平均順位が下がる場合も考えられます。その場合でも、表示回数やクリック数が増えていれば、サイトの状況を一律に悪化と判断できません。
サイト全体とページ単位を混ぜない
同じ検索で自サイトの複数ページが出ると、サイト全体の集計とページ単位の集計では、表示回数や順位の数え方が異なります。また、検索パフォーマンスのデータは原則として正規URLへ割り当てられます。画面の合計とページ一覧を単純に足し合わせても一致しない場合があります。参考:プロパティとページの集計の違い、データが割り当てられるURL。
日別の平均順位をさらに単純平均すると、表示回数の重みが反映されません。期間全体の値を比較したいときは、同じフィルタで期間を指定したレポートの値を使うと、集計の取り違えを減らせます。
順位と一緒に見る指標

上の例では平均掲載順位が改善していますが、クリック数は減っています。この数字だけで原因は決まりません。検索結果の構成、表示された検索語の内訳、タイトル、競合、検索意図などを確認する必要があります。
| 指標 | 確認したいこと |
|---|---|
| 表示回数 | 検索で表示される機会が増えたか。検索語の内訳も見る |
| クリック数 | 検索結果からサイトへ来る機会が増えたか |
| CTR | 表示回数に対してクリックされた割合。順位や検索結果の構成と合わせて見る |
| 問い合わせ・購入など | 流入先が事業の目的につながったか。アクセス解析や業務データで確認する |
CTRは「クリック数÷表示回数×100」で求めます。図の比較前は50÷1,000×100=5.0%、比較後は30÷1,000×100=3.0%です。業種や検索語、端末などで条件が違うため、「何位ならCTRは必ず何%」という固定の目標にはしません。
検索後の行動は、GA4などのアクセス解析で補います。Search Consoleとの連携でも、検索クエリの指標とランディングページの行動を確認できます。ただし、個々の問い合わせを一つの検索クエリへ直接結び付けられるとは限りません。出典:Search ConsoleとGoogleアナリティクスの連携。
2026年のAI検索をどう測るか
生成AIの表示は、専用レポートも確認する
Googleは2026年6月に、Search Consoleへ生成AIパフォーマンスレポートを導入しました。公式発表には、同年8月31日に世界中のサイトへ展開した旨が追記されています。AIによる概要やAIモードでの表示を、専用のビューでも確認できるようになっています。出典:Google公式発表。
確認時点の検索向けレポートでは、インプレッション数の推移と、ページ・国・デバイスなどの内訳を確認します。主に表示の機会を把握するレポートであり、通常の平均掲載順位をそのまま「AIの回答内での順位」と読み替えることはできません。表示回数が十分でない場合は、レポート自体が出ないこともあります。出典:生成AIパフォーマンスレポート(検索)。
通常の検索レポートと単純に足し算しない
Googleの説明では、生成AI機能のデータは全体のパフォーマンスにも含まれます。専用レポートの表示回数を全体へ追加すると、重複して数えるおそれがあります。また、AIによる概要では、一つの要素内のリンクに同じ掲載順位が割り当てられるため、通常の青色リンクの順位と同じ感覚では比較できません。参考:専用ビューと全体データの関係、AIによる概要の計測方法。
今後は「従来の検索順位」「GoogleのAI機能での表示」「実際の流入・成果」を並べて観察する運用が考えられます。これは本記事の運用提案です。AI機能での表示が増えたことだけで、クリックや売上の増加を断定しないようにしましょう。
順位が下がったときの確認順序
数値が下がったら、すぐ本文を全面的に書き換える前に、影響の範囲と測定条件を確認します。次は、本記事が提案する切り分けの順序です。
- 比較条件を確認する。期間、国、端末、クエリ、ページ、検索タイプ、計測範囲が変わっていないかを見ます。
- 一時的か、続いているかを見る。暫定データや取得エラーを除き、複数日の傾向を確認します。
- 影響の範囲を特定する。サイト全体か、一部の記事か、特定の検索語や端末だけかを分けます。
- 技術面を確認する。ページを開けるか、URL変更や意図しないnoindex、インデックス登録の問題がないかを確認します。
- 需要と検索結果の変化を調べる。季節性、競合、検索意図、Googleの更新などを確認し、仮説を立てます。
Googleの公式ガイドも、技術的な問題、検索需要の変化、ランキングの更新などを分けて調べるよう説明しています。小さな変動だけで大きな変更を繰り返さず、必要な箇所を特定することが大切です。出典:Google検索トラフィック減少のデバッグ。
計測側の不具合や集計変更による変化もあります。急な増減では、Search Consoleのデータ異常に関する公式案内も照合してください。データが変わったことと、サイトの評価が変わったことは区別して判断します。
測定を改善につなげる運用
毎日記録しても、判断は週・月のまとまりで行う
自動ツールで日々記録できる場合でも、通常の振り返りは週次・月次などの単位で行うと、短期の上下に反応しすぎることを減らせます。大きな障害や広範囲の急落は随時確認し、普段の改善判断と分けます。頻度はサイトの規模や変更回数に合わせて決めましょう。
| タイミング | 主な確認 |
|---|---|
| 週次 | 重要クエリとページの変化、表示・クリックの増減、技術的な問題 |
| 月次 | 流入と問い合わせなどの成果、次に改善するページ、キーワードの見直し |
| 記事を更新した後 | 変更日・内容を記録し、十分なデータが集まってから同条件で比較 |
これは運用の一例であり、Googleの順位が一定周期で更新されるという意味ではありません。修正の反映や評価には時間差があり、決めた日数で順位が改善する保証もありません。
管理表には、次の行動まで残す
最低限の管理項目は「キーワード、対象URL、測定元、国・端末、期間、順位、表示回数、クリック数、CTR、変更日・内容、次の確認」です。数字を並べるだけでなく、改善の仮説と判断を一行添えます。
たとえば「表示回数は維持、クリック数とCTRが低下。対象クエリと検索結果のタイトルを確認し、内容とのずれを点検する」という形です。変更は理由を説明できる範囲に絞り、複数の施策を一度に行った場合は、どれが効いたか切り分けにくいことも記録します。
SEO順位測定方法についてよくある質問
Q.SEO順位は無料で調べられますか?
自サイトの検索表示に基づく平均掲載順位は、無料のGoogle Search Consoleで確認できます。任意の競合や指定キーワードの定期計測は別の用途で、ツールごとに無料枠や有料条件が異なります。
Q.Search Consoleと手動検索の順位が違うのはなぜですか?
Search Consoleは選択した期間・条件の表示を集計した平均値です。手動検索は、その時点・場所・端末などでの結果なので、一致するとは限りません。
Q.新しい記事に順位が表示されません。
公開・インデックス登録の状況と、検索での表示データがあるかを順に確認します。データがないだけで、すぐに低品質やペナルティと判断しないようにします。
Q.平均掲載順位は何位を目指せばよいですか?
狙う検索語、検索意図、競合、事業への貢献によります。サイト全体の平均値だけに目標を置かず、重要な検索語とページのクリック・成果も合わせて評価します。
Q.生成AIのパフォーマンスレポートも順位を表示しますか?
確認時点では、主にインプレッション数とページ・国・デバイスなどの内訳を見るレポートです。通常の検索順位をAIの回答内の順位として扱わず、表示機会を別の指標として観察します。
同じ条件で測り、クリックと成果まで確かめる
SEO順位測定は、Google Search Consoleによる実際の検索表示の確認を土台に、必要に応じて専用ツールの定点観測を加えると進めやすくなります。キーワード、対象URL、国、端末、期間、数え方をそろえることが比較の前提です。
順位を測る目的は、数字を眺めることではなく、どのページをどう改善するか判断することです。平均掲載順位と表示回数・クリック数・CTR、さらに問い合わせなどの成果を確認し、変更の理由と結果を記録しましょう。AI検索の表示も別に観察することで、検索全体の変化を捉えやすくなります。
事業につながる改善へ。
UNISON MISSIONでは、事業やWebマーケティングに関するご相談を受け付けています。サイト運営や集客で整理したい課題をお聞かせください。
- Google:Search Consoleの概要
- 検索パフォーマンスの概要と基本設定/一般的なタスクとユースケース/高度なフィルタリングと比較
- 表示回数・掲載順位・クリック数の定義/集計とデータの更新
- 生成AIパフォーマンスレポートの公式発表/検索向けレポートの仕様
- Google検索トラフィック減少のデバッグ/Search Consoleのデータ異常
- Search ConsoleとGoogleアナリティクスの連携
- ラッコキーワード:検索順位チェック/Gyro-n:順位計測の機能と案内
本文は公式資料を参照して独自に構成しています。確認頻度、管理項目、分析例には本記事の提案を含みます。画像3枚はChatGPTで生成した解説用ビジュアルで、公式の製品画面ではありません。図の数値は架空の例です。
